引越しを考えたときに、まず必要になるのが初期費用ですが、どのくらい用意しないといけないか分からない方もいるのではないでしょうか。

そこで今回の記事では、引越しにかかる初期費用について詳しく解説します。また、その内訳や初期費用を抑えるためのポイントも紹介します。

これから引越しを考えている方は、この記事を参考にして実際にどれくらい必要なのか確認しておきましょう。

引越しにかかる初期費用の相場

家賃別に引越しにかかる初期費用の相場を表にまとめました。

家賃	初期費用相場
3万円	12〜15万円
5万円	20〜25万円
7万円	28〜35万円
10万円	40〜50万円
12万円	48〜60万円
15万円以上	60万円以上

引越しにかかる初期費用は、家賃の4〜5ヶ月分が目安だと言われています。たとえば、家賃が5万円であれば、20〜25万円程度初期費用が必要です。

しかし、場合によってはこれ以上高くなることもあれば、安くなることもあるので初期費用はしっかりと確認しておきましょう。

引越しにかかる初期費用の内訳

一概に初期費用といっても、家賃や仲介手数料などさまざまなものが含まれます。

引越しにかかる初期費用の内訳について、詳しく見ていきましょう。

敷金返金

初期費用の1つ目は、敷金礼金です。敷金とは大家に渡す保証金で、家賃の滞納や退去費用の一部に利用されます。敷金の全国平均は、家賃の1.27ヶ月です。退去費用などで利用されなければ、返金されます。

一方、礼金とは古くからの文化で、部屋を貸してくれる大家への感謝の気持ちです。礼金の全国平均は、家賃の0.97ヶ月です。敷金とは違って、返金されることはありません。

家賃

初期費用にかかる家賃は、以下の2つです。

• 前家賃
• 日払い家賃

前家賃は、賃貸契約時に支払う次月分の家賃です。入居月が5月であれば、6月分の家賃が請求されます。

日払い家賃は、入居日が月初めではなく月途中の場合に家賃と管理費・共益費を日割で計算されます。入居日が月の後半になればなるほど初期費用が抑えられますが、日割りの最小日数が決まっている場合もあるので確認しておきましょう。

仲介手数料

不動産会社などの仲介業者に支払う手数料が仲介手数料です。仲介手数料は、成果型報酬なので賃貸契約を結んだ場合にのみ支払います。

不動産会社へ支払う仲介手数料には上限があり、家賃のおよそ半分までです。家賃の1ヶ月分以上の仲介手数料が請求される場合は、注意しておきましょう。

管理費・共益費

管理費・共益費は、アパートやマンションなどの維持費や修繕費として利用されます。管理費と共益費に大きな差はなく、同様の意味で利用されるのがほとんどです。

家賃の5〜10％が相場で、家賃にプラスで毎月請求されます。思ったより月々の支払いが多くならないためにも、賃貸物件を決めるときは管理費・共益費もしっかりと確認しておきましょう。

鍵の交換費用

鍵の交換は任意ですが、交換しない場合は以前の借主と同じであるため、防犯の面から見ると鍵の交換は行うのが良いでしょう。

費用相場は、通常の鍵で18,000円程度、オートロックで2〜3万円程度です。不動産や大家によりますが、初期費用を抑えたいのであれば自分で鍵交換もできます。

火災保険料

火災保険は火事や水漏れなどが対象で、賃貸物件であれば加入が場合することがほとんどです。家賃と同じ契約年数になっている場合が多く、数年ごとに保険料の支払いが必要です。

相場は2万円程度で、物件や不動産によって加入する保険が限られる場合があるので確認しておきましょう。子供が誤って壊してしまった家電なども対象になる場合があります。

賃貸保証料

賃貸保証料は、連帯保証人不要の物件や連帯保証人がいない場合に保証会社と契約するための費用です。家賃を滞納した場合に、立て替えて支払いをしてくれます。もちろん保証会社への返済は必要です。

大家は家賃の滞納の心配がない、借主は保証人が必要ないなどのメリットがあります。料金は家賃の数ヶ月分や2万円前後などさまざまですが、数年ごとに更新が必要です。

引越しの初期費用を抑える方法

引越しの初期費用は思ったよりもかかります。そのため、初期費用を抑えたいと考える方が多いでしょう。

ここでは、引越しの初期費用を抑える方法について解説します。

繁忙期を避ける

引越しの繁忙期は、入学や入社の時期である3・4月です。この時期は、通常期の2倍以上の引越し件数が集中し、料金も高くなる傾向にあります。

また、10月は転勤がある会社も多く、必然的に引越しの件数も集中します。そのため、初期費用を抑えたい場合は、3・4・10月以外を狙うのがおすすめです。特に、6月は梅雨で引越しを控える方が多い傾向にあるので狙い目です。

休日を避けて平日に引っ越す

引越しの費用を抑えるのであれば、できるだけ休日ではなく平日を選びましょう。普通に働いている方であれば休日に引越しをするので、平日よりも休日に引越しの件数が多いです。

あまり大差はありませんが、平日に休みを取れる方は平日に引っ越すと良いでしょう。また、時間もフリープランにしておくことで引越しの費用が抑えられるので、時間に余裕がある方はおすすめです。

敷金礼金ゼロの物件を探す

近年では、敷金礼金ゼロの物件が増えてきました。敷金礼金ゼロの物件を探せば、初期費用はかなり抑えられます。大家は、とにかく部屋を埋めたいという理由から敷金礼金をゼロにしています。

しかし、家賃に上乗せしている場合もあるので、引越し先の家賃相場などを確認しておくと良いでしょう。

また、敷金の場合は大家に交渉すればゼロにしてくれる可能性も高いので、初期費用を抑えたい場合は相談してみましょう。

フリーレントの物件に住む

フリーレントの物件とは、入居して一定期間は家賃が無料になる物件です。物件ごとに期間は変わりますが、初期費用はかなり抑えられます。

しかし、フリーレントの物件は入居者が決まっていない場合に適用することがほとんどです。条件が悪いことが多いので、内見の際にしっかりと条件を確認しておきましょう。

また、フリーレントの物件でなくても、大家や不動産会社に相談するとフリーレントにしてくれることもあります。

単身プランを利用する

1人で引越しを行う場合に初期費用を抑えたいのであれば、単身パックを利用するのがおすすめです。トラック1台を貸し切ったり、コンテナ内に規定の荷物が入れらたりとプランによって荷物の量は変わるので、事前に確認しておきましょう。

荷物が少ない場合やすぐに業者を決めたい方にはおすすめです。また、オプションもプランによってさまざまであるため、どこまでが作業範囲なのかも合わせて確認しておきましょう。

引越し業者の単身プランについては以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

単身引越しプランのある引っ越し業者おすすめ4選！費用相場や単身パックとの違いも解説！

引越しの初期費用はクレジットカードで分割払いできる？

引越しの初期費用をクレジットカード払いするなら一括払いが一般的です。しかし、不動産会社によってはクレジットカードでの分割払いが可能です。

クレジットカードの分割払いには、1度の負担額を減らせるメリットがあります。そのため、初期費用以外の家具や家電などにお金をかけられます。

ただ、クレジットカードで分割払いをするうえでの注意点は、以下の通りです。

• 数回以上の分割だと手数料がかかる
• カードの限度額を圧迫する恐れがある

クレジットカードの分割払いは一度の負担額を減らせますが、注意点に気をつけないと支払いが難しくなる場合があるので気を付けましょう。

まとめ

今回の記事では、引越しにかかる初期費用の相場や内訳について詳しく解説しました。初期費用を抑える方法は、引越しの繁忙期を避けたり、フリーレント物件を選んだりすることです。

また、クレジットカードでの分割払いで初期費用の負担額を減らせますが、手数料がかかるなどの注意点もあるので気を付けましょう。

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